キャンピングカーを購入される予定のお施主様より「ハイルーフのカーポートに取り替えたい」とのご相談をいただき、既存のカーポートを撤去し、ハイルーフのカーポートを新設するエクステリアリフォーム工事を行いました。
外構専門店のノウハウと職人さんの技術を駆使して、敷地の制約をクリアしながらキャンピングカーが入る高さを確保しつつ、見た目もおしゃれなカーポートをご提案しました。

カーポートには停める車種にあわせて高さが選べるよう、標準柱とロング柱が多くのメーカーで用意されています。
最近のカーポートは、ミニバンやSUVなどの車高の高い車が増えてきたのに合わせて、標準柱でもある程度の車種に対応できる高さに設定されてはいますが、キャンピングカーのように車高が2.5m以上になる場合は、ロング柱かその上のサイズ(メーカーさんや高さによっては特注)を検討する必要が出てきます。
今回のエクステリアリフォームで採用したのは、フラットなデザインがモダンでおしゃれな、LIXIL「フーゴFタイプ」のハイルーフタイプ。フーゴFタイプのロング柱使用は、約2.5mの有効高さがあり、部材として2.8mまで対応できる柱も規格品として用意があります。
Before
After
真ん中のマークを持って動かしてみてください
この「有効高さ」は前側の柱の高さです。こちらのお宅もそうでしたが、普通、カースペースの前後には雨水を流すために勾配を設けています。ですから、実際には、最も有効高さが低くなるカーポートの後方で、キャンピングカーが問題なく入るかを入念に確認する必要があります。
さらに、今回のお宅では、建物の屋根がカーポート側に下りてきているため、開口を確保するにはカーポートを屋根の上にかぶせるか、下に収めるかという選択にも有効高さが関わってきます。
通常、雨の吹き降りを考えると、カーポートは建物下に収めるほうがよいです。
ですが、その方向で有効高さを確保しようとすると、既存のようなRタイプでは高低差が大きく高さが取れない、というデメリットがあります。
そのため、デザインだけでなく、機能的な部分でも、フラットなデザインのフーゴ Fタイプを提案しました。
(今回のように建物の制約がなくても、ハイルーフになる場合は雨の吹き降りを考えるとFタイプがおすすめです。)
現地での実測とCADによる計測で入念な検討を重ねて、必要高さをクリアすることができました。
また、建物の屋根下にカーポートを設置すると、開口幅が制約されてしまいますので、メーカーの規格サイズではぴったりと収まりませんでした。そこで、大きなサイズから、敷地に合わせて現場で切り詰めることで対応しました。
特注品でないと対応できないケースもありますが、現場の職人さんの技術で柔軟に対応できるのは、外構専門店ならではの強みです。

敷地の制約を考慮しながら有効高さをクリアし、キャンピングカーが入るおしゃれなカーポートを無事に設置することができました。
愛車に合わせたおしゃれなカースペースを作りたい方はもちろん、狭小地などの敷地の制約でカーポート設置をためらっている方にもおすすめのエクステリアリフォーム施工例です。
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